なぜトッププロアスリートはヨガをするのか?
プロゴルファーのタイガーウッズや元メジャーリーガーのイチロー、プロサッカー選手の長友佑都など、数多くのトッププロアスリートが伝統的なヨガをコンディション調整に取り入れていらっしゃいます。
トッププロであれば、周りにいくらでも有能なトレーナーやコーチがいらっしゃいます。
しかし、あえてこの5000年も前の伝統的なヨガを実践しているのです。
私自身、スポーツトレーナーの勉強をしたりトレーニングも実践していますが、伝統的なヨガから得られる効果は、欧米由来のトレーニングでは全く感じることができない別ジャンルのものです。
体の変化としては、まずインナーマッスルが強化されバランス感覚が良くなったり、体幹のバランスが整うことで安定感が増します。
さらに背骨を含む各関節の捻れやズレが整うことで、各部位の可動域が広くなったり左右差が小さくなるため、体の動きがスムーズになり効率良くパワーを出力できるようになります。
またヨガ哲学を学べば、自分の感情を客観視できるようになったり、考え方や行動のクセを理解し日頃から意識を向けることで、ストレスが生まれにくい環境を作ることができます。
何よりもびっくりしたのは、集中力の向上です。
特に伝統ヨガのアーサナ(ポーズの練習)では、体を内側から観察し、骨や筋肉を一つ一つ意識しながら動かしていきます。
なので、スポーツにおいて”集中”は4つに分類できるのですが、その中でも内的で狭い集中を常に練習していることになります。
ゴルフのショットやパッティングは、狙ったところにボールを置くために体をどうコントロールるすかという、まさにこの内的で狭い集中を必要としますので、アーサナ(ポーズの練習)はゴルフに有効と言えます。
またトッププロアスリートがよく口にする超集中(ゾーン)は、体と心の連動がスムーズで何も考えなくても体が勝手にベストな動きをしたり、人によってはいつもよりも高い能力を発揮することができるというものです。
この超集中(ゾーン)には”リラックス”が不可欠なのですが、伝統ヨガの呼吸法や瞑想には深いリラクゼーション効果があると脳波などの研究から証明されているため、有名メンタルトレーナーも伝統ヨガをすすめています。
この集中力をトレーニングで強化、さらには超集中(ゾーン)をコントロールすることができたなら、大事なシーンで実力を存分に発揮することができるということなのです。
トッププロアスリートがヨガをするのは、体と心を整えつつ、超集中(ゾーン)を味方につけるためなのですね!
ちなみにヨガの実践は、続ける程にパフォーマンス向上以上の新たな効果を感じます。
是非アスリートの皆さまには、競技を引退された後”結果”を手放してからも、ヨギーという生き方を人生に取り入れてみて頂けたらと思います。
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