体のクセを知ろう!
ご自身の体のクセについて、あなたはどれぐらい理解していらっしゃいますか?
「私は若いし運動もしてるし、体にクセなんてついてない!」
「歪んでる気はするけど、別に困ることないし…」と思っていらっしゃる皆さま!
危険です!!
放置すれば、どんどんクセは大きくなってしまうのです!
やがてケガや病気を引き寄せ、取り返しのつかないことになることも…
今回は、まず体のクセとは何なのか、お伝えしていきたいと思います。
目次
- そもそも体のクセってどんなのがあるの?
- どうしてクセはできるの?
- クセは放置するとどんどん大きくなる?!
- まとめ
1. そもそも体のクセってどんなのがあるの?
“体のクセ”と一口に言っても一体どんなものがあるのでしょうか?
有名なところで言うと
- 反り腰
- 猫背
- 巻き込み肩
- ストレートネック など
他には
- 四肢など各関節や体幹の左右差(可動域など)
- 背骨の側湾
- 背骨や各関節の捻れ
- 膝や肘の過伸展
- O脚やX脚
- 扁平足
- 外反母趾 など
様々なクセが存在します。
2. どうしてクセはできるの?
クセの中には先天的なものや、事故などでのケガ、病気が原因のものもありますが、多くの場合、日常生活の姿勢が原因でクセがついてしまいます。
利き手足、寝る時の体勢、仕事中や移動時、荷物を持つ時の姿勢、着用する衣服や靴など。
皆さんも毎日繰り返しとる姿勢をよく思い出してみて下さい。
スポーツをされる方や学生時代にされていた方でしたら、そのスポーツ特有の姿勢や動作も影響します。
体のクセは目に見えるものもあれば、見ただけでは分からないものもあります。
クセを見つけるには本人の感覚がとても重要な手がかりになるのですが、ほとんどのクセは時間を掛けてゆっくりできるため、痛みや違和感も無い場合が多く、本人が気付いていないことがほとんどです。
また、日常生活で気付くほどの大きなクセがあったとしても、クセの危険性が周知されていないこともあり、大した問題ではないと思い込んでいることも非常に多いように思います。
私は今まで、たくさんの生徒さんの体と心に向き合ってきましたが、体にクセがついていない方は、未だかつて一人もいらっしゃいませんでした。
どんなにお若い方でも、運動経験が豊富な方でも、皆んなどこかしらかにはクセがついているものなのです。
3. クセは放置するとどんどん大きくなる?!
動物の体は食事をしなければ死んでしまいます。
なかなか食べ物が手に入らない場合でも、移動や狩りなどをしなければならないため、体は出来るだけエネルギー効率の良い体を維持しようとしています。
エネルギー効率の良い体と聞くと問題無いように感じるかもしれませんが、無駄なエネルギーを使わない省エネモードのような状態で、体にクセがある場合は、クセを大きくしてしまう原因でもあります。
例えば、使わない部屋の照明はスイッチを切って電力を節約しますよね?
体も同じで、使わない部位は感覚神経や運動神経のスイッチを切り、筋肉が無駄に動かないようにしてエネルギーを節約します。
また、真夏にエアコンを使用する場合は、付けたり消したりするより、付けっぱなしの方が省エネだということもよく聞きますよね?
こちらも同じで、よく使う部位は筋肉や神経を発達させ、常に使い易い状態にして、出来るだけその部位で何でも処理することでエネルギーを節約します。
分かり易い例でいうと、利き手です。
右利きの方なら、細かい作業から力が必要な動作までほとんどの事を右手で処理しますよね?
左手で食事をしたり、ボールを投げてみて下さい。
距離感や力の入り具合もコントロールするのはとても難しく、右手と比べれば雲泥の差を感じることでしょう。
ということは、よく使う部位はどんどん疲労し、使わない部位はどんどん衰えて、クセが大きくなってしまうということになります。
まとめ
クセには、猫背やO脚のように見ればすぐに分かるものもありますが、側湾や捻れのように目で見ても分からないものも存在します。
日常的に繰り返す様々な姿勢や動作によってクセは作られ、放置すれば、よく使う部位はどんどん疲労し、使わない部位はどんどん衰えてしまいます。
ほとんどの方は、利き手足が決まっているかと思いますので、少なくとも左右差や捻れのクセは自分にも存在しているということをまず理解しておいて頂けたらと思います。
おまけ
じゃあ!体のクセを早く無くさないと!!
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、完全に無くさなければならない訳ではありませんので焦らずに。
自分の体にはクセがあるんだなぁと受け入れてあげることがまず大切なのです!
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